本当に効くの?「ピンホールメガネ」による視力回復効果

眼科まっぷ
  1. 本当に効くの?「ピンホールメガネ」による視力回復効果
2016年02月01日

本当に効くの?「ピンホールメガネ」による視力回復効果

100円ショップやネット通販などで、視力回復効果をうたった「ピンホールメガネ」が販売されています。何となくうさん臭い感じもするのですが、本当のところはどうなのでしょうか?

本当に効くの?「ピンホールメガネ」による視力回復効果

「ピンホールメガネ」を知ってますか?

皆さんは100円ショップやネット通販などで、視力回復効果をうたった“真っ黒な穴あきメガネ”を見かけたことがありませんか? そうそう、本来レンズがあるところがプラスチックで、そこに小さな穴がいくつも開いているアレ。あれこそが「ピンホールメガネ」って奴です。意外と昔からありますし、「掛けているだけで目がリフレッシュ!」とか「眼が鍛えられて視力回復をサポート!」などと効能が書かれているのですが、はてさて本当のところはどうなのでしょうか?

「ピンホール現象」を起こすメガネです

ピンホールメガネを掛けると、近視の人でも小さな穴から見える世界はボヤけることなく、ハッキリと見ることができます。でもこれだけで「うわっ!もう眼が良くなっちゃった!」と勘違いしてはいけませんよ。これは「ピンホール現象」と呼ばれるもので、目に入ってくる光が1本の細い筋になればなるほど、その光は水晶体で屈折せず、簡単に網膜へと届きます。だから近視の人でも遠くが見えてしまうわけで、これは目を細めると少しだけ遠くが見えるようになるのと同じ理屈なのです。

「仮性近視」の改善には効果があるかも

しかし、この理屈のおかげでピンホールメガネを掛けている間は水晶体の厚みを調整する「毛様体筋(もうようたいきん)」を使う必要がなくなり、まぶたを閉じている時と同じような休息を目に与えることが可能になります。そのため、学齢期に起こりやすい「仮性近視」の改善には効果が期待できるかもしれません。
仮性近視は「学校近視」「偽近視」「調節緊張性近視」とも言い、勉強や読書、パソコン、テレビゲームなど近くのものを見る作業を続けたことで毛様体筋が過緊張を起こし、ピント調整に問題が生じる軽度の近視のことです。ピンホールメガネを継続的に使うことによって毛様体筋の緊張を緩めることができれば、仮性近視を回復させられる可能性があります。

リラクゼーショングッズとして使ってみよう

また、ピンホールメガネは光の調節を行なう「虹彩筋(こうさいきん)」を刺激するとも言われています。虹彩筋は瞳孔の大きさをコントロールする筋肉で、近視の人は瞳孔が通常より大きくなっているそうです。刺激された虹彩筋が鍛えられて強くなれば瞳孔を小さくすることができ、光を絞ってピンホール現象のように網膜に光が届きやすくなると考えられます。
ピンホールメガネに過度の期待をしてはいけませんが、真っ向から否定してしまうほど眉唾な物でもありません。目のリラクゼーショングッズとして1日数分の使用から始めてみてはいかがでしょうか。疲れ目の解消や眼精疲労の予防にもなると思いますよ。