黒目の部分が濁ってる!? 目の病気「角膜炎」

眼科まっぷ
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2016年03月21日

黒目の部分が濁ってる!? 目の病気「角膜炎」

角膜(黒目)は丈夫な組織ですが、何かしらの原因で傷がつき、そこに細菌や真菌(カビ)が侵入してしまうと、透明な角膜を濁らせてしまう危険性を持つ「角膜炎」が発症します。

黒目の部分が濁ってる!? 目の病気「角膜炎」

角膜の傷から炎症が起きるのが「角膜炎」

黒目の部分である「角膜」に傷がつき、炎症が起きてしまう病気が「角膜炎」です。基本的に角膜は丈夫な組織で、まばたきというまぶたの動きによって表面を涙で洗い流しますから、通常はそう簡単に障害は起きません。しかし、金属片や木くずなどが目に入ったり、強く目を擦ったり、逆さまつげがあったりすると、角膜の表面の「角膜上皮」に傷がつくことがあります。最近ではコンタクトレンズの不適切な使用を原因とするケースが増えています。

回復不能な視力障害を残す危険性がある

それでも角膜上皮の細胞は速やかに修復されるため、正しくケアをすれば直ぐに治るのですが、傷が修復されるまでに細菌や真菌(カビ)が侵入してしまうと激しい炎症が起き、急激に悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
重症化したり、再発を繰り返してしまうと、次第に透明であった角膜が濁っていき、回復不能な視力障害を残してしまうため、“激しい目の痛み”“大量の涙”“大量の目やに”“ゴロゴロとした異物感”などがあったら、早期に眼科専門医の診断を受けて適切な治療を開始することが大切です。

主な感染性の角膜炎

重症化する角膜炎のほとんどは感染性のものです。その主な種類を紹介します。

■ 細菌性角膜炎・・・
細菌感染を原因とした角膜炎です。コンタクトレンズの不適切な使用によって、洗面所や手指などにいる細菌が目に入り込んで感染するケースが多くなっています。激しい目の痛みと大量の目やにが生じ、角膜の一部の白濁や白目の強い充血も起こります。

■ 真菌性角膜炎・・・
病原性カビの一種である真菌を原因とした角膜炎です。健康な角膜に真菌が入り込むということはまずないのですが、植物の枝が目に刺さったり、土や砂が目に入ったりすると発症することがあります。症状は細菌性角膜炎とほぼ同じです。

■ アカントアメーバ角膜炎・・・
池や沼などの淡水に広く存在する微生物の「アカントアメーバ」に感染することによって起こる角膜炎です。アカントアメーバは水道水の中にも存在しており、発症する人の大部分が適切なレンズケアを行っていないソフトコンタクトレンズ使用者です。極めて治りにくいのも特徴です。

■ ヘルペス性角膜炎・・・
ウイルスの一種である「ヘルペス」は、多くの場合で乳幼児期に初感染を起こし、そのまま神経組織(神経節細胞)の中に潜んでいます。これが発熱、疲労、ストレスなどをきっかけにして活動を開始し、角膜へ移動するとヘルペス性角膜炎が発症します。厄介なことに、完治させても体調不良に乗じて再発することがあります。